ワイパーの替え方(ゴムだけ替える / ブレードごと替える)
結論から言うと、拭きムラが出てきたら交換時期です。交換方法は「ゴムだけ」と「ブレードごと」の 2 通りで、迷った場合はブレードごとのほうが失敗が少なくなります。
ゴムだけ替えるか、ブレードごと替えるか
ゴムだけの交換は、ブレード(ワイパーの骨組みの部分)に差さっている黒いゴム、いわゆるワイパーラバーを抜いて、新しいものを差し込む方法です。安く済むのが利点で、ゴムの劣化だけが原因であればこれで足りることが多くなります。
ブレードごとの交換は、アーム(ガラスを拭く腕の部分)から金具ごと外して、新品のブレードに付け替える方法です。ゴムを押さえるバネや金具もまとめて新しくなるため、動きの渋さやガタつきまで一度に解消できます。
選び方の目安は次のとおりです。ゴムの拭き面だけが硬くなっている、または切れているなら、ゴムだけの交換で足ります。ブレードがサビている、ガラスへの当たりが不均一、そもそも何年交換したか分からない、という場合は、ブレードごとの交換をおすすめします。ゴム交換は品番の互換がやや複雑なため、初めての場合はブレードごとのほうが分かりやすいでしょう。
取り付けは U フックが主流、ただし例外もある
アームとブレードのつなぎ目の形状を「取り付け形状」と呼びます。日本車で最も多いのが U フック(U クリップとも呼びます)で、アームの先が U 字に曲がっており、そこにブレードを引っ掛けて留める形式です。
ただし、すべてが U フックというわけではありません。輸入車はもちろん、国産車でもリアワイパーや一部の車種で専用の形状が使われていることがあります。長さが合っていれば装着できるとは限らない点が、ワイパー選びの難しいところです。
そのため、長さと同じくらい取り付け形状も重要です。ここは自己判断せず、メーカーの公式適合検索でご自身の型式(車検証に記載されている JF3 のような英数字)を引いて、指定された品番を確認してください。
交換の手順(一般的な流れ)
ここからは一般的な流れとして説明します。細かい作法は車種によって異なりますので、取扱説明書がある場合はそちらを優先してください。
- ワイパーアームを立てます。ガラスから起こして、止まる位置まで動かします。ボンネットに当たる車種もありますので、動かす前に周囲を確認してください
- 立てたアームの下にタオルや布を敷いておきます。手が滑ってアームが倒れると、金属がガラスを直撃してヒビが入ることがあります。手間でもこの準備は行ってください
- ブレードを外します。U フックの場合は、ロックの爪を押しながらブレードをずらしてフックから抜きます。固いときも無理にこじらず、爪の位置を確かめてから作業してください
- 新しいブレードを差し込みます。しっかり収まっているか、軽く引いても抜けないかを確認してください
- ゴムだけを交換する場合は向きに注意してください。ゴムには細い金属板が入る溝と抜け止めの切り欠きがあり、向きを間違えると固定できません。外した古いゴムを横に並べて同じ向きにすると確実です
- アームを戻します。ここが最も重要で、手を離して落とすのではなく、ガラスに触れる直前まで支えてそっと置いてください
戻したらウォッシャー液を出して、実際に動かして拭き取りを確認してください。
交換の目安と、無理をしないという選択
交換時期のサインは分かりやすく現れます。拭いた跡にスジが残る(拭きムラ)、ガタガタと音を立てる(ビビリ)、ゴムの端が切れている、拭いたあとの水膜がムラになる、といった症状です。このあたりが出てきたら交換を検討する時期です。
期間の目安としては、半年から 1 年ごととよく言われます。屋外駐車で日差しを浴びる車ほどゴムの劣化は早くなりますし、雪が積もる地域であれば冬用ブレードという選択肢もあります。走行距離よりも、置かれている環境と経過時間で考えるものだとお考えください。
なお、これは重要な点ですが、迷った場合は整備工場やカー用品店に依頼することをおすすめします。ワイパーは視界に直結する部品ですし、店舗で購入すればその場で取り付けてくれることも多くあります。ご自身で作業するのも良いのですが、無理をしてガラスを割ってしまっては元も子もありません。