バッテリー型番の見方(55B24L・M-42R・LN2 の意味と選び方)
結論から言うと、バッテリーの型番は「英数字の並び方」さえ覚えれば読み解けます。55B24L や M-42R のような表記も、決まったルールで並んでいるだけです。順番に見ていきます。
JIS 形式の型番はこう読む(55B24L の例)
普通車に多い JIS 規格のバッテリーは、おおむね「数字+英字+数字+英字」の順で並んでいます。55B24L を例にすると、先頭の 55 が性能ランクです。この数字が大きいほど、容量や始動性能が高いバッテリーということになります。
次の B は、短側面(幅×高さ)の区分を表す記号です。A、B、C、D とアルファベット順にサイズが大きくなっていくとお考えください。そのあとの 24 が長さ(cm)です。最後の L または R は、バッテリーをマイナス端子側から見たときの端子の位置を表しており、L なら左、R なら右に付いているというルールです。
つまり 55B24L は「性能ランク 55・B 区分のサイズ・長さ 24cm・端子は左」という情報がまとめられた型番ということになります。
アイドリングストップ車用バッテリーの型番
アイドリングストップ車には、M-42R や N-55、Q-85、S-95、T-110 のような専用の型番が使われています。並び方は JIS 形式と逆で、先頭の英字がサイズ区分、そのあとの数字が性能ランク、末尾の R・L が端子の位置を表します。
ここで注意していただきたいのは、アイドリングストップ用バッテリーは頻繁な充放電に耐えられるよう設計されており、普通車用の JIS 形式バッテリーとはそのまま互換しないことがある点です。見た目のサイズが近くても、車の指定と異なる系統のバッテリーを選ぶことは避けてください。
ハイブリッド車は補機バッテリーが交換対象
ハイブリッド車には、走行用のモーターを駆動する大きなバッテリーとは別に、ライトやオーディオなどの電装品を動かすための「補機バッテリー」が搭載されています。一般に「バッテリー交換」と言うときに対象となるのは、この補機バッテリーのほうです。
補機バッテリーには LN0 から LN3 までの EN 規格タイプや、S34B20R のような型番が使われることが多くなっています。駆動用バッテリーと混同しないよう、車種ページや取扱説明書で「補機用」と記載されている型番を確認してください。
なお、軽自動車に多いマイルドハイブリッド車は事情が異なります。モーターはエンジンの補助に回るだけなので、搭載されている鉛バッテリー(スズキの K-42R など)は補機ではなく主バッテリーそのものです。適合検索では「ハイブリッド車」に分類されていることがありますが、フルハイブリッドの補機用とは別物だとお考えください。
充電制御車という区分と、性能ランクの選び方
近年の車には「充電制御車」という区分もあります。走行中の充電量をコンピューターで細かく制御するタイプで、対応したバッテリーを選ぶ必要がある区分のひとつです。
型番のサイズ区分(B24 や M-42 にあたる部分)が同じであれば、性能ランクは上位のものを選べることが多くなっています。ただし、これはあくまで一般的な傾向であり、すべての車に当てはまるわけではありません。最終的にどのランクまで対応しているかは、バッテリーメーカーの公式適合検索で確認するのが最も確実です。
交換するときに気をつけたいこと
バッテリー交換は、端子を外す順番を間違えると火花が出たりショートしたりする、安全に関わる作業です。プラスとマイナスのどちらを先に外すかといった手順を当サイトで断定的に案内することは控えます。不安がある場合は、整備工場やカー用品店に依頼するという選択肢も十分に検討してください。
また、意外と困るのが、バッテリーを外すと時計やオーディオの設定がリセットされることです。メモリーバックアップ機能を使うか、対応している店舗で交換すれば、この手間を省けます。
型番の意味が分かったら、まずはクルマ適合ナビの車種ページでご自身の型式に合う規格を確認してください。そのうえで、購入前に GS ユアサとパナソニックの公式適合検索で最終確認を行うことをおすすめします。